2013/09/30

百均の洗濯桶は救いである

百円均一ショップで得た洗濯板付き桶を使っていると、
ふと「三種の神器」という言葉がよみがえる。

昭和30年代、憧れと豊かさの象徴として、
白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫がこう呼ばれたのだが、
ボンビー生家では高額電化製品には縁がなく
洗濯といえば洗濯板でゴシゴシこするのが常だった。

あれから幾星霜、幸いにも白黒テレビどころか、
天然色の14インチ型テレビ受像機まである。
ブラウン管+チューナーによる十分な視聴である。
が、洗濯機と冷蔵庫なるものは、まだない。

文明開化?の器かどうかは神のみぞ知るのだが、
手洗い洗濯にせっせといそしみながら、
モノはなくとも拠りどころのようなものがあった
あの頃の心の緒を取り戻したい、と思う。

























★「洗濯モノとお天道さま」
ピート小林と歩く こころの日本遺産
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(日刊スポーツ・アーカイブ)
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2013/09/28

「APART」 にエトランゼ倭人の魂も揺さぶられて

環八沿いの世田谷・瀬田に「APART」という名の
GALLERY&LIBRARYがオープンした。
カメラマンの友人&息子さんの手による運営である。

引っ越しのドサクサの中だったが、意を決して
関東平野から南下、オープニングの宵にかけつけた。

1階のギャラリーでは、 写真展*が催されていて
静謐な写真群が荒んだ我がこころの澱を鎮めてくれる。

荒凡夫の日常とは異にする、遠くかけ離れた詩的な世界だが、
紛れ込んだエトランゼ倭人の魂をも揺さぶる。
TOKYOという都市では、こうした優雅な時が回っているのだ。

*中村風詩人 写真展「音の浮力 フィンランドの森」
〜10月6日(日)まで

APART GALLERY & LIBRARY
→http://833apart.com/















































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2013/09/26

札幌の再五輪?VS旭川よガンバレ!

(枕) 北の大地にすっくと立つカカシは、
「オリンピックを旭川へ」とエールを送っているようだ...
(本文)
打ち出の小槌のごときJR北海道の失態報道とともに、
朝刊で目に飛び込んだのは「札幌でも再五輪?」(2026年以降〜)
と題された準社会面の囲み記事である。(朝日新聞9/26付)

1972年の冬季オリンピックの夢よ、もう一度!というのは、
容易に想像できるし、その意気やよしであるが、
果たして、道民と日本国民の賛同を得られるものだろうか。

まだ招致検討の段階とされるが、水面下では動いているはずで、
今のうちに先ずもって感じた素朴な疑問を呈したい。

1998年の冬期五輪国内候補都市で、旭川、青森、盛岡、山形が
敗れての「長野オリンピック」は記憶に新しいが、
1972年の札幌五輪の時は、併せて立候補した旭川が涙を飲んでいる。
(スミマセン、確認がとれず...記憶に間違いが無ければ)

「たら・れば」にしか過ぎないとの異見は目に見えるが、
当時の決定を境に、北海道内で札幌への「一極集中」が加速されて、
以降、北海道における幾多の歪みが生まれてきている。
(例:人口550万人余の北海道で、札幌が200万弱の1/3超という
驚異的な数字を占め、人口2位の旭川は35万人弱という事実は、
そもそも北海道のあるべき姿では決してない)

日本全体では、東京への「一極集中」問題はもはや葬られたかのよう。
名古屋、大阪 (国内候補では札幌、福岡、広島・長崎も)が
果たせなかった五輪に再挑戦しなかった事実を糧にして、
この国の未来のためにも!旭川にはぜひ2026年〜冬期五輪に
立候補してほしい、と門外漢ながら願わずにいられない。

再び、北の大地にすっくと立つカカシを眺めていると、
気のせいであることを差し引いても、
「旭川よ、ガンバレ」と真摯なエールを送っているようだ。

























↑1998年発行「JR北海道」編集の北海道時刻表では、
巻頭の索引地図に、札幌と並び旭川エリアの拡大図がある。

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★ 案山子の写真160体が載っています!
「カカシバイブル」(東京書籍) →http://p.tl/A2Ne

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(日刊スポーツ・アーカイブ)

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2013/09/25

JR北海道 かつての輝きと行方は (Sept. 25, 2013)

北の大地を走るJR北海道のレール異常の放置問題は、
レールのみならず、ここまで劣化した人心と受け止める。

2011年、多数の負傷者を出した石勝線脱線事故から2年余り、
おざなりのトップの答弁は、決まって繰り返される
この国の恥部で凝視できない。新聞の報道も正視できぬ。

内地(本州以南〜)に住む人間とて、他人事でないはずだが、
とりわけ1988年から10年間、桜行脚*でJR全線を踏破、
渡島地方から根室管内までの14支庁の津々浦々までくまなく
巡った私には、さながら友人を失った心持ちだ。


国鉄民営化の際、JR四国と北海道と貨物がお荷物と言われたが、
よく頑張っていたと思う。ことにJR北海道のサービスは、
「ステーションホテル」と輩が呼ぶ"駅舎寝"を看過してくれたり、
脱兎のごとくの駆け込み乗車を待ってくれたり...
JR6社の中でも一等の鉄道と感じていただけに、である。

これほど現場や民意と離れたトップの疲弊は官僚体質そのもので、
国土交通省の監視員増強などは単なる"ごっこ"に過ぎない。
儲け頭のJR東海がリニアに投入する巨額の一部でも、
振り分けて手助けできないものだろうか...の声が聞こえるが、
相互扶助など出来るはずもない、この国の疲弊システムなのだ。

ライフラインである鉄道とて貧富の格差が増大していく。
綻びるこの国の姿どころか、しのびよる破局を見ているようだ。

かつての輝きも今は昔?15年前の道内時刻表がいとおしい。










































*『北海道さくら旅』(北海道新聞社)
http://shop.hokkaido-np.co.jp/book/products/detail.php?product_id=220

★北海道新聞記事
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/493788.html
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2013/09/23

「カカシ マニア」視聴・御礼ほか

★21日(土)深夜「あっちマニア」(テレビ朝日)をご覧くださった方、
また過分なコメントをくださった方、お礼申し上げます。

見苦しく、聞き苦しくてシツレイいたしましたが、
今後とも、日本人の心の忘れ物・案山子を
どうかご贔屓にしていただけますよう、
本人たちに代わって、どうぞよろしくお願いいたします。

★また、拙写真集『カカシバイブル』(東京書籍)の方も
お陰さまにて初版・売り切れ目前*となりました。
お求めいただいた方々...この場を借りてお礼申し上げます。

*在庫は僅かながら残っている様子ですので、
ご興味ある方はお近くの書店へお急ぎになられますよう、
併せて、お知らせさせていただきます。





























































★ ↑ 案山子の写真160体が載っています!
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2013/09/21

案山子deテレビ(今夜)&シンブン(17日既出)


引っ越しのドサクサにまぎれている中、
そうそう今夜のテレビ番組、深夜帯にお忍びで、
案山子たちと出演することになっていた。

★テレビ朝日「あっちマニア」9/21(土) 深夜0:45〜
→http://www.tv-asahi.co.jp/acchimania/
(劇団ひとり×土田晃之+テレビ朝日アナウンサー)

もしやお目に留まれば、とお知らせかたがた、
律義にお出ましする案山子にエールを送ってください。
(&私もどこかでテレビが見られますように!笑)

◉添付は、お世話になっている新聞ジャーナリストが、
当日見かけて、掲載を知らせてくださったもの。
3日ほどお古ながら、案山子に免じて載せるとします。
*「かかしの郷」へのコメント(左下・囲み欄)





















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2013/09/20

屋根の下のひと雫の幸 (Sept.20, 2013)


引っ越し先は、いつもながらダンボールの富士山。
登れるかな?もとい崩せるのかな、とタメ息。

エアコンロなし(つまり冷暖房機なし、ガスコンロなし)。
それにレイコちゃんも、センコちゃんもいなくて寂しいが、
幸いに屋根が付いているし、お天道さまも仰げる。
流浪の民たる下僕には贅沢な、もったいない部屋である。

あまつさえ、被災地の仮設住まいの方々を差し置いて、
身分不相応のゼイタク、と思わずにいられようか。

ふと気がつくと、15年ほど働いてくれたアナログの、
ブラウン管14型テレビデオが、チューナーの不具合で砂嵐。
100均店で求めたポケットラジオとシンブンガミが
しばしの日々を妙なるものにしてくれるに違いない。

そもそもUR公団の"ワケアリ物件"*につき、
前回に続いて再び期間限定(最大1年)になるネグラ。

引っ越し当夜、走り去るトラックの後姿を見送って...
こぼれた泪を、弛緩した心身への糧とせねば。
ひと雫の風をくれる扇風機が、そう言っているようだ。

人は、それぞれ事情を抱えて引っ越すのだから、
万人にいい引っ越しが出来れば..と願いつゝ

*住人が部屋の中で死亡して物件を
UR公団では「特別募集住宅」の名で扱っている。
賃料が1年半額、住宅弱者のセーフティネット
というべきもので応募が殺到している。
(8月27日付投稿にて詳報)

★Web「R25」での特集→http://p.tl/DiG1














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