2012/12/31

甲子園よ永遠なれ (December 31, 2012) 松井秀喜選手

年の瀬を駆け抜けた松井秀喜選手の引退ニュースから3日、
20年前、パスポートにもらった本人のサインを
引き出しからひっぱり出して、しげしげと眺め入っている。

野球選手だけでなく、人間としても一流であり続けた
彼のサインは、今見てもとうてい18歳の署名とは思えない。

1992年9月4日、ところはソウル、東大門球場。
社会現象にまでなった甲子園(明徳義塾戦で5打席連続敬遠)に
いても立ってもいられず・・・好青年に間近で接したく
ベンチに飛び込んでいただいたサインである。




















色紙どころか、筆記具も忘れて、咄嗟にポケットにあった
パスポートの白ページを開けて、以下、問答の一部...。

◯私「1ファンなのですが、明徳戦で被った5連続敬遠に、
微動だにしない態度に感動、サインを頂きたくソウルに来ました」

◎松井選手「・・・えっ、パスポートにですか!?
ここに署名したら違法で、日本に帰れなくなりませんか...?」

◯私「いいえ いいえ、一生の宝モノですから!肌身離さずの
パスポート。日本の税関の方だって大喜びしますよ!」

弱冠18歳にしてこの気遣いと、名は体を現したような署名が、
桁外れの野球の技量ともども、本人を語るに余りある。
スポーツ紙の特集のみならず、一般紙がこぞって
一面扱いをする、王・長島と並ぶスターである証明だろう。












 

























サインから数年後、好きな桜追いから迂回して、
石川県の根上(現・能美市)にある生家を訪ねたことがある。

「松井秀喜ベースボールミュージアム」の竣工まもなく、
ヤンキースに移籍後のホームランボールが眩しく飾られていた。
父親であり館長の昌雄氏が応対してくださった短い時間、
言葉の端々に「栴檀は双葉より芳し」という
昔ながらの語句がアタマの中をぐるぐる駆け巡る。

甲子園での息子さんの泰然とした姿への感動を伝えて、
後日、ソウルの地で静心なく活躍した写真を
本人へのメッセージを添えて、速達で送らせていただいた。

幕引きの松井選手の言葉からー
「もう少しいい選手になれたかもね...」

野球人である前に、紳士。
松井秀喜選手以上のアスリートを知らない。

((中段2点の写真は、『輝け甲子園の星』'98年SUMMER号
6Pの小コラム「甲子園グラフィティー」より抽出 (日刊スポーツ出版社))

☆補・ネット裏から捉えた松井選手の凛々しい写真@ソウルは、
「甲子園よ永遠なれ」9月7日付投稿で多数見られます。
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★甲子園―ジャパニーズドリーム!
もっと見る→http://p.tl/1bXc ピート小林と歩く「こころの日本遺産」 (日刊スポーツ・アーカイブ)

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2012/12/24

♬アメリカン・カントリー・クリスマス♬

810AMラジオAFNから、American Country Christmasと タイトルされた素敵なミュージックが流れている♬。 24時間ノンストップ、2〜3年前に気付いてから、 クリスマスシーズンはジャックされたように聴き惚れている。























どこかの国と違って、ジョッキーのムダなお喋りは一切なし。
アメリカの良心。アメリカの放送文化。 アメリカの演歌といわれるカントリー音楽だけれど、 そんな嗜好を超えての選曲で楽しめるのは、懐の広さだろう。 唯一の音源である携帯ラジオの傍に、 100均ショップで求めた掌に入るツリーを添えて、 かの国のクリスマス光景に想いを馳せながら、 世界であまねく祝われているXmasの意味を...ふと思う。

★「成増クリスマスナイト2012」のご案内 ★ (入場無料)

噂の「成増クリスマスナイト」本日限りのご案内です。
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★12月24(休・月)クリスマスコンサート
開場17:30 開演18:00〜20:00(予定)

ゴスペルシンガー・ボーカリストとして名を馳せる
小林貴子*がプロデュースするミュージック+++
カリスマ不良牧師アーサー・ホーランド*のマシンガントークの
Xmasコラボレーションをぜひお見逃しなく彡!


ミュージック共演:二本柳一明(ピアノ・編曲)
鈴木克人(ベース)小飯塚貴世江(語り・From俳優座)





















*小林貴子/ブログ
http://blog.livedoor.jp/heso_takako/
*アーサー・ホーランド/公式サイト/ブログ
http://www.arthur-hollands.com/
http://blog.arthur-hollands.com/

☆開場から開演までのひととき「3.11へのレクエイム」
としてスライドショーを上演。併せてご観賞ください。

・終演後 ささやかな軽食をどうぞ。

詳しくは→http://p.tl/KvUi
成増教会 The Grace Square Chapel
(設計 磯崎新アトリエ 1989)

http://www.narimasu-church.org/

※投稿フライヤーは私蔵版です。

★BAR「B」@赤坂・クリスマス営業のご案内★

先ごろ赤坂に新規オープンしたお洒落なバー「B」、
おかげさまで好評をいただいております。

クリスマスイブの本日24日(休)もオープンしておりますので、
名バーテンダー髙田尚宏が調合する
シャンパンをアレンジしたスペシャル・ドリンクを
どうぞごゆっくりお楽しみください。






























*アクセス・赤坂Bizタワー至近/一ツ木通りから30秒、
半円アール型のビル4階です(添付マップご参照ください)
T/F 03-3583-5125

2012/12/16

「TCC広告賞展2012」トークイベント(2) カクテルサービス

12/15に開催された「TCC広告賞展2012」トークイベント(2)

(パネラー:秋山晶氏、佐々木宏氏/司会:谷山雅計氏)の
ステージ脇に設けられたミニバーで、サービスをいたしました。

トークショー中はノンアルコールカクテルの2種で
喉を潤していただき、終了時にはウオッカ・マティーニ、
そして降壇時にはアメリカーノのオンザロックス...そんな

カクテルリレーにて、バーマンを務めさせていただきました。

























事前にお好みを伺うことが出来なかったので、
さて、お三方のお口に合ったかどうかちょっと心配でした...

参加された方へのご提供はあいにく出来かねましたが、
盛り上がったセッションのささやかなツマになっていれば、
出番があったカクテル君たちも喜んでいるでしょう。


☆共催のアド・ミュージアム東京の方々、
TCC事務局&50周年企画ご担当の方にお礼かたがた、
また機会があれば、ご一緒に企画いたしましょう。
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*BAR「B」にてパーティー、承っています。


 また出張バーテンダーも、承ります。


 お気軽にご相談ください。

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2012/12/14

BAR「B」@赤坂 新規オープンのご案内

ちょっとオシャレな空間・大人の雰囲気のバー「B」が
東京・赤坂に新規オープンいたしました。

老舗の銀座「スミノフ」を緒に、伝説の表参道「ブルーミン バー」、
そして赤坂「ザ・クゥオーターハウス」を率いた
名バーテンダー髙田尚宏による美味しいカクテル・お酒*を

お誘い合わせの上、こころゆくまでお楽しみください。

*2種ミントの「モヒート」や「ホット・ハーブ酒」から、


ヴィンテージの「アルマニャク」まで多様に取り揃えています。







































*アクセス・赤坂Bizタワー至近/一ツ木通りから30秒、
半円アール型のビル4階です(カード参照) 03-3583-5125
営業時間 18時〜4時/土曜は〜24時まで/日・祝定休

☆ピート小林は、お手伝いとして勤務しております(年内は月~金)


























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2012/12/07

案山子ララバイ2012(Vol.8-2)長野県東筑摩郡筑北村2

お米への愛。

2012年の案山子を見納め、カメラ機材を畳んで駅へ歩くと、
素朴な可愛いイラスト絵のポスターに足が止まった。
近づくと、四阿屋(あずまや)「はぜかけ米」と書かれている。

片目を瞑った童を真似して、私も片目で1枚パチリ。

そもそも、コンバインでなくバインダーで収穫して、
天日に干すため稲架にかけるので「はぜかけ米」と呼ぶのだが、
絵の横に堂々と大書きされて、左脇に遠慮がちに
添えられた「おいしいよ」の文字が踊って、心がなごむ。

ちなみに「四阿屋」とは筑北村を象徴する山の名で、
この地域で収穫された「はぜかけ米」が、
地域民と県民に愛されている様子がほとぼのと伝わる。


























今年2012年のお米は、作況もよくて豊穣の秋だったのに、
震災による原発事故の影響で価格が上昇した後、
複雑な流通経路もからんで、価格が高止まりのままである。

その勢力図を見れば、米どころ産の「コシヒカリ」や
「ササニシキ」「ひとめぼれ」といった伝統的な名ブランドも
もはや安泰でなく、北海道の「ゆめぴりか」「ななしぼし」、
奈良の「ヒノヒカリ」、福岡の「元気つくし」などが、
近年のコメの食味検定で特A評価を受けている。

美味しくて少しでも安い米を手に入れたいのは、
いつだって変わらない、日本人みんなの願い。

人間の命である米を護るために田に立つ案山子は、
風雪に晒され、天災に耐えて、着の身着のままの
丸腰のイデタチで、24時間365日不眠不休、
人間の身代わりとなって、がんばって屹立する。

思わぬ「はぜかけ米」のポスターに魅せられた信州・筑北村。
先に出会ったばかりの案山子にお礼を言って、
大好きなおにぎりを頬ばって、信州の地を後にした。

*公共交通機関
JR篠ノ井線・坂北駅より徒歩10
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★案山子の写真160体が載っています!
「カカシバイブル」(東京書籍)http://p.tl/A2Ne

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(日刊スポーツ・アーカイブ)
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2012/12/05

案山子ララバイ2012(Vol.8-2)長野県東筑摩郡筑北村

安曇野のホーム案山子に「グッバイ!」と挨拶して、
大糸線から、松本を経て篠ノ井線へVターン。
緩やかなな傾斜地に集落が散在する、筑北村を訪ねる。

晩秋の田、ブルーシートに覆われた稲架の傍に、
ほとんど帽子だけの体をした案山子たちが、
信州の行く秋を惜しむように、ぽつねんと立っている。

いつもは、コスチュームに目がいく案山子だが、
丸腰の裸となれば、かぶりモノに目を向けるしかない。

ヘルメットといい、キャップといい、十八番のスタイルだが、
遠い昔に被った学帽の徽章のような図柄に、
案山子を見つけては、皆でゲラゲラ笑いこげた
学童時分のじぶんを思い起して、しばし感傷に耽った。













後ずさりすれば、特急「ワイドビューしなの」が、
心なしかスピードを緩めて走ってくるのが視界に入る。

案山子のいる「にっぽんの原風景」の見納めに、
お忙しさんの乗客へ、きっとサービスしているのかな?





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JR篠ノ井線・坂北駅より徒歩10
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