2013/07/25

甲子園グラフィティー⑩地区大会報道の今昔

ふと新旧の高校野球の新聞報道を見ていて、
気になったことがある(朝日新聞・東京地区版)。
新しい記事は今年の東西16強が出そろった翌日のもの(7/19付)、
古い記事は、今から13年前の2000年
東大会の16強が決まった翌日のもの(7/5付)である。

現在のものは、各チームのテーブルスコアを掲出するも、
試合経過はなく、特定チームや選手を追って"囲み"で割いている。
他方、かつてのものは試合スコアのみで、
テーブルの代わりに試合経過を淡々と掲出、"囲み"*も最小限である。

トピックに仕立てる、現在の報道スタンス。
淡々と結果を報道する、かつての報道スタンス。
高校野球も世に連れ、といった時代の流れであろうが、
どちらが読者の目線により近いだろうか。

ひとつ言えることは、2000年代の中ばから、
政治が小泉劇場ではないがドラマ型になったことと、
高校野球も決して無縁ではないだろう。 

スポーツ新聞になると、この傾向はもっと顕著で、
写真は写真でしかないのだが、これが高校野球の報道?
と思うような活字の見出しが連日のように踊る。

人間は、より強い刺激を求める動物のようで、
いったん快感を味わってしまうと、それが知的な快感でも、
おいそれと後戻りはできないようだ。
未来の報道はどうなっていくのだろう。気がかりである。

*母校・文京高校の選手が取り上げられている。
 内容は至って地味なもので、現在では記事にならないだろう。
















































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