2024/05/31

富山の薬売り VS 良心の呵責

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ライフワークの桜撮影と並行、ルポ取材した

能登半島と北陸路。氷見~七尾を3回ほど

取り上げたが、野宿寸前・宿無しホーイチの

身を寄せさせて頂いた富山市を触れておく。


夜闇の中、木賃宿をキョロキョロ探しながら

常用薬の入手で薬局の在り処を尋ねるべく、

行商人風?の通行人に声かけしたら返事ナシ!

なぬ案山子!かあっ。よ~く見たら銅像ナリ


やゝあって…そうだ!ココは越中富山だった。

“富山の薬売り~っ!”と気づいて天を仰ぐ。

ニノキン!こと二宮金次郎(尊徳)の銅像のみを

銅像と崇める輩。見事にイッポン!である。


アホの輩、もしや!とお裾分けを乞うも微動

だにせず。通行人のモノ笑いになりそうで

ヤケ気味になって自棄的にレンズを向けると、

写真は嘘つかぬ。不様な我が感情を露にされた。

野宿寸前に救いの手が降りて、仕舞た屋風

木賃宿*に授かる僥倖――感謝の欠如をなじる。


次なる能登・北陸路はきっと晩夏から初秋の

シーズンとなるだろうか。シンカンセンと

三セクとやらにからまず、かつ振り回されず、

“青春18きっぷ”の一片で行ける高山本線!

その暁は、衿を糺して再見いたしたく候。拝



 



























*関連投稿:(2024/04/11)

http://petekobayashi.blogspot.com/2024/04/blog-post_11.html


























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2024/05/28

七尾②...With love and patience, nothing is impossible

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トボトボうつむいて歩を進めているうちに

“リボン通り”という竹久夢二の大正ロマンの

響きのような 有りそうで無い!その名も

ステキな商店街が手招きする。ハーナビに

甘んじて1~2ブロックほど右手に進むと

おや、此処は欧羅巴?仏蘭西*?と思わせる

芳香がアベニューの静寂から零れている。


七尾・若葉マーク!モン、上空のリボンを

見遣りながら往きつ戻りつ、衿を糺して、

おずおずとドア・ノブに強ばった手をかける。

頂いたのはアフタヌーン・ティー!ならぬ

美味・珈琲。黙ったままの喉が悦んでいる!


ご自身も被災され尋常でなき状況をおくびにも

出さず、行きずりの一介の流浪人をもてなし

くださる店主との会話も弾んで感涙である。

頬をつねりたい感覚に陥りながら、いったい

私は何処に?被災地・七尾にいるのを忘却

させるほど時計の針がしばし止まって見えた

麗しく美しき とっておきのNANAO Time。


残影と余韻に浸りながら、駅前へ急ぐや、

不意にもビル見慣れないコトバが視界に入る。

“With love and patience, nothing is impossible”

ビル壁面、身の丈に印字されたステキな文言。

どなたの仕業か現地にあたり“イキサツ”を調べて

いるものの、未だ、あいにく見当さえもつかず。


愛と忍耐があれば不可能なことはない(邦訳)

1月1日夕刻、不意に見舞われた能登半島地震。

―――これほど人びとを励ます言葉はない。


今宵のマクラへの戻り道、バス車窓越しの

海辺に、そのムカシ――*30代の頃合いに南仏・

マルセイユ~カンヌ~ニースの街を彷徨した

青い春が瞼にかぶっていた。See U Nanao!




















 




























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2024/05/27

七尾①...あの怪力士!横綱・輪島がいればなあ

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            ~~( 近過去 )~~


*同時取材の能登半島地震、追って投稿します

(⇧*4/6&4/7付投稿:大遅刻ご容赦ください)

http://petekobayashi.blogspot.com/2024/04/in.html

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季節柄、桜トピック*を先行して上げたが、

追っかけ、半島地震の現地取材レポートである。


((氷見から路線バスで七尾入りするには、

「脇」という名の小漁村で乗り変える。

ロープとバス停と電柱に身をよじらせて

座り込んでいた輩を、何と90分遅れで

やってきたバスが私を拾ってくれて、

かつ乗り継ぎバスが流浪の旅人を待って

いてくださる。たゞ感謝するのみである))


▶列島各地で路線バスの縮小が叫ばれる中、

こうした営みのひとコマも印しておきたい。


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能登半島のほぼ中央に位置する七尾市。

加越能バス・北鉄能登バスの路線バスを

乗り継いで90分、七尾駅前に辿り着く。

ハーナビに頼って、600年以上の歴史があり、

寄棟造りの町屋が多く残る“一本杉通り”へ。


目を覆う惨状。ジグザクに歩き始めるも

容易に前へ進めない。滞留する撮影取材は

最小限に留めて左へ右へと折れるうちに、

方向を失いそうになる。モバイルフォンも

掌にあるナントカ・マップも使わぬ輩。

横道から脇道へ、そして脇道から小径へと

ジグザクに行きつ戻りつ、踵を返すと―

おや、草臥れた靴先が逆方向を指している。


そういえば、大相撲・第54代横綱・輪島は

能登半島・七尾の出身である。黄金の左下手で

ライバルの北の湖と昭和40(1965)年代~に

あの「輪湖時代」を築いた力士で、何を隠そう、

遠くは紙相撲でトントン遊び、街頭ラジオや

テレビに齧り付き応援していた小童は、なぜか

怪力・輪島のファンだった。胸のすく取り口

に虜になり手が痛いほど叩いた日を忘れ得ない。


---そんな夢想を大通りを渡りながらトートツ

に想い浮かべ重い足を引きずり見上げると、

何と一台のクルマが倒壊した家屋の下敷きに。

嗚呼...無数の焼け焦げたクルマが折り重なって

放置された光景は「東日本大震災」の各地で

目撃してきたが、ナンバープレートを覗かせ、

オーナーを連想させるペシャンコになった

クルマの姿は、生々しすぎて我が花眼も霞む。


クルマ好きだった、あの怪力士・輪島が

もしやいればなあ!と......ひとり妄想する。
















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2024/05/26

氷見…ロープとバス停と電柱に身をよじらせて

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                  ~~( 近過去 )~~


*同時取材の能登半島地震、追って投稿します

(⇧*4/6&4/7付投稿:大遅刻ご容赦ください)

http://petekobayashi.blogspot.com/2024/04/blog-post_6.html

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季節柄、トピック*を先行して上げたが、

追っかけ、半島地震の現地取材レポートである。


氷見駅観光案内所で調達した広域現地マップ、

路線バス時刻表を手に、北陸でNo.1人気の

道の駅「氷見漁港番外市場・ひみ番街」なる

処に立ち寄る。懷不如意にてノドは素通り、

美味しい空気だけをロハで頂戴してUターン。


富山県内では突出した被害にあった氷見市。

液状化現象、全壊・半壊の家屋、何も出来ない

身の無力さをなじって伏せがちな目を上げる。


この20年間で通ってきた中越地震をはじめ、

東日本大震災、熊本地震…とは規模・様相こそ

違えど個々が被る惨状は等しく変わらない。

万物の摂理、人間の無力さを感じるのみである。


七尾へ連れて行ってくれる唯一の路線バスは、

どうにも来ない。ロープとバス停と電柱の

間に身をよじらせ、ひねもす座り込んでいる。
















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