越境の日本人芸術家に光があてられた
「トランスボーダー」展にウズウズ赴く。
@和歌山県立近代美術館(~11/30木)
海外に移住した日本人芸術家という、
今まであまり目が向けられてこなかった
稀少なジャンルといえる展覧会で、
米国・西海岸の日系アーティストの活動が
俯瞰的に紹介されて澱んだ目が洗われる。
https://www.momaw.jp/exhibit/2023transbordering/
Migration and Art Across Wakayama and the U.S.A.
~和歌山とアメリカをめぐる移民と美術~
◎副題のごとく、上山鳥城男をはじめ、
ヘンリー杉本らを輩出した全国6位*という
移民県・和歌山県ゆかりの移民に焦点が
当てられている。その上、国吉康雄(岡山)、
宮武東洋(香川)、竹久夢二(岡山)、加えて、
ハリー・K・シゲタ、エドワード・ウエストン
の画業・写真が同列に惜しげなく展示され、
遠路いとわずの、めくるめく豊穣な時間。
◎特筆すべきは、ロサンゼルスのダウンタウン・
リトルトーキョーの「全米日系人博物館」
と特別協働で企画、実現されたことであろう。
中でも「移民と美術をめぐるシンポジウム」
“アメリカ西海岸の日系移民とアートシーン”
の聴講イベント(翌週)に、踵を返して参加!
夜行バスを駆使、2週末にわたって行き来した
「トランスボーダー」展@和歌美......余韻は
1ヶ月余り経っても消えず。図録をはじめ、
よすがに目を焦がし続ける秋の夜長である。
★自身に準えれば、1970年前後のLA(ロス)の
日本街・リトルトーキョー。食べ物にも飢えた
ルンペン留学生?の私に、ハンバーガーを
たらふく食べさせてくださった日系人の方がた。
感謝してもしきれない、天からの恵みだった
としか思えぬ僥倖。あれから半世紀の歳月、
かの日本人街をはじめ、知己だった日系人の
よすがの地を訪ねたい!思いが募っている。
*①広島県 ②沖縄県 ③熊本県
④山口県 ⑤福岡県 ⑥和歌山県
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