福島第一原発の北西4kmに位置、
20年9月に大震災・原子力災害伝承館が
オープンして復興拠点となりながら、
全住民の避難が今も続く福島県の双葉町。
その福島・浜通りエリアの耕作地が
気になり常磐線をトンビのように行き来、
目を皿のようにして探しまくった。
背中を押したのは「放射能検査のために
11年振りに試験栽培された稲刈りが
行われた」のニュースに接したからだ。
…末続、広野、Jヴィレッジ、木戸、龍田、
富岡、夜ノ森、大野、双葉、浪江、桃内…
の駅が連なる、いわゆる“浜通り”エリア。
ポケット時刻表とにらめっこした結果、
鈍行日帰り旅(上野~双葉:5時間余)では
せいぜい2往復が限界。ダイヤの関係で
末続、桃内の駅での寸時の下車が精一杯。
よって、降車ドアにピッタリ張り付いての
ガラス越しの探訪であって、さらには、
田植えと稲刈りほどしか見分けもつかぬ
ズブの素人。悲しいかな、耕作放棄地と
営農地の判別などはつくはずもない。
無音のシャッターが無様な“しろそこひ”
眼の前で虚ろにエンドレスに空を切った。
案山子的戦利品は、唯一発見の鷹カイト。
末続駅から100歩ほどの耕作放棄した
かのような畑の向こう、まるで盗み人を
せせら笑うかのごとく威光で揺れていた。
補:グーグル・センセに尋ねてみると、
試験栽培の米は、その名もうるわしき
「天のつぶ」という福島県産の銘柄米。
2025年の営農再開にエールを送ろう。
さて、きょう11月5日は「世界津波の日」。
全国の案山子、161体が載っています
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「ピート小林と歩くこころの日本遺産 案山子」
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