秩父路に来たら奥秩父を訪ねなくては!と
気になっていた「かかしの里」贄川宿へ。
が、アンポンタン、「贄」の字が読めない。
さて 人っ子の姿がない。案山子に聞きゃ
オセーてくれるかな?と念じて里入りする。
昔、ナウマン博士や平賀源内、幸田露伴が
絶賛した地とかわら版にあり、後ずさり
しそうになったが、おいそれとは戻れぬ。
しかも田や畑の案山子でない、観光振興の
「かかしの里」へ なぜか来ちまったのだ。
今にも泣き出しそうな空の下、縁側のある
軒先という軒先で、昔ながらの案山子、
ならぬ人形がノスタル爺に語りかけてくる。
しばついた花眼がウルウルと潤んでいく。
一気に土砂降りとなって、やんぬるかな
道半ば、三峰口へズブ濡れで引き返したが、
道中、あっ“生け贄”の「にえ」でないか!
と気付く。「にえがわじゅく」忘れないよ。
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『カカシバイブル』(東京書籍・2009年)
全国の案山子、161体が載っています
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「ピート小林と歩くこころの日本遺産 案山子」
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