2021/11/15

⑪ヨミも知らずに、贄川宿の案山子へ

秩父路に来たら奥秩父を訪ねなくては!と

気になっていた「かかしの里」贄川宿へ。

が、アンポンタン、「贄」の字が読めない。

さて 人っ子の姿がない。案山子に聞きゃ

オセーてくれるかな?と念じて里入りする。


昔、ナウマン博士や平賀源内、幸田露伴が

絶賛した地とかわら版にあり、後ずさり

しそうになったが、おいそれとは戻れぬ。

しかも田や畑の案山子でない、観光振興の

「かかしの里」へ なぜか来ちまったのだ。


今にも泣き出しそうな空の下、縁側のある

軒先という軒先で、昔ながらの案山子、

ならぬ人形がノスタル爺に語りかけてくる。

しばついた花眼がウルウルと潤んでいく。


一気に土砂降りとなって、やんぬるかな

道半ば、三峰口へズブ濡れで引き返したが、

道中、あっ“生け贄”の「にえ」でないか!

と気付く。「にえがわじゅく」忘れないよ。








































 





























































































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『カカシバイブル』(東京書籍・2009年) 

全国の案山子、161体が載っています


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「ピート小林と歩くこころの日本遺産 案山子」

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