時の疫病を恐れてか?案山子たちも巣ごもり、
という時世にも、名勝・姥捨の棚田では、
天日干しの稲掛けの傍らで案山子たちが
首を長くして友の到来を待っていてくれた。
そう、友に会えぬなら案山子に会いに行く。
マスク無用。ノー・ソーシャルディスタンス。
やあ、久しぶり、元気かい!?と耳元で
囁いて、安寧を確かめ会えたヨロコビに浸る。
気が合う案山子とは、稲木を赤提灯代わりに
地酒を酌み交わし、常食の握り飯をアテに
新米の作柄・シャバの世相やらを夜明けまで
語り合っていたい ――「姨捨」に見る夢。
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『カカシバイブル』(東京書籍・2009年)
全国の案山子、161体が載っています
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*「信州千曲観光局」
https://chikuma-kanko.com
TEL 026-261-0300
「姨捨の棚田」の稲刈りなどが見られます
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