=2021年東京五輪と復興五輪の東北ルポ=
「東京城」パビリオントウキョウ・会田誠
((2021 TOKYO))
国立競技場近く、ダンボールとブルーシートの
シロモノが警備ガードの隙間から目を射る。
江戸城ならぬ「東京城」とあり、“災害の痕跡が
残る地へのエールであり、東京にいつの日か
来るかもしれない大災害への覚悟を示す”とある。
さらに「福島第一原発事故後の社会の厳しさが
コロナ禍でより切実になったいま、"復興五輪"
なので、震災・台風・貧困で苦境に立たされる
人々を国家中枢に!」と続く。愛国が止まらない
現代美術家・会田誠によるオブジェ作品なのだ。
思わずハタと膝を打った、私的マイ東京五輪。
https://paviliontokyo.jp/pavilion-aida/
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「木戸城」ポツンと常磐線無人駅・ホーム
((2021 TOHOKU))
福島・浜通りの無人駅で不自然にヌッと出くわす
城オブジェが、この10年来、気になっていた。
東日本大震災で、はたまたホームレスにも活用
されるダンボールとブルーシート製でないが、
精緻でなく模型でもないところが妙に惹かれた。
地元の有志たちがこさえたのかなと思いきや、
1967(昭和42)年に当時の駅長がつくったもので、
木戸駅の近くの今はなき楢葉城をモチーフに
されたようだ。そして、大震災後にレニューアル、
すでに築50年になるという。天晴れ、木戸城。
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