2014/01/16

五輪に沸く東京と忘れられる東北 (Jan.16, 2014)

寒中お見舞い申し上げます。

小正月、頂戴した年賀状への返礼をしたためる前に、
ここ1〜2日の朝夕刊の中で、気に入った記事を上げてみる。

今日1月16日付の「天声人語」(朝日)がとりあげた
学生短歌コンテストにいつもながらハッとする。
正式には「東洋大学 現代学生百人一首」という名だが
今年も力作揃いで、柔らかい感性に感じ入る。

いちばん目を射ったのは――――
〈東京に五輪誘致で笑顔咲くその笑顔の輪いつ被災地へ〉
(記事中の赤傍線・岩手県の高校3年生、田口諒さん作)

東京のオリンピック誘致と東北の被災地の思いを
シニカルでなく素直に表していて、ハタと膝を打つ。




















昨日1月15日の文化面(朝日夕刊)に載ったドナルド・キーン氏の
「高揚する東京の街 東北もう忘れたか」と題された
インタビューの記事は、日本文学者らしく滋養に溢れていて、
一言一句を読み耽った。結びの部分を引用してみる。

「被災地ではまだ仮設住宅で生活している人がいます。
東北の人口がどんどん減っている。その一方で東京の街は明るい。
みなさん、東北を忘れているのでしょうか」

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