案山子ララバイ2012(Vol.7-2)埼玉県入間郡越生町

ときがわ町の案山子の園に見惚れ過ぎて、
越生に戻ると、時計の針はすでに5時をゆうに回っている。

秋の日はつるべ落とし、撮影できる持ち時間はわずか。
イナゴやバッタをかき分け畦道を駆け進むと、
な、なんとGunを抱えた紅顔の鉄砲少年がいるではないか。


























凛々しく稲架にもたれたポースも決まっている。
天の恵みか、幸いに背景のステージは残照寸前の東空。
常用デーライトフィルム(感度100)の速写で、
雀やカラスの代わりに、ガンボーイを射止められた。





















振り返ると、西の空はすでに陽が落ちている。
残照へのトランス時間は、秒/コンマとの戦いだ。
右手で20秒、25秒、30秒...と段階露出でレリーズを切りながら、
投稿カット用に両の手でアイフォンを操作し続ける、
目と手が回る残照下のゴールデンタイム。案山子もそれと知ってか、
「早く、早く、私を撮って」と言っているようだった。

後方にそびえる弘法山を望むロケーションは、

越生の案山子に惚れ込むキッカケとなった、ゆかりの地。

昨秋、出演したNHKテレビ「こんにちは いっと6けん」で

真っ先に推挙してロケ撮影が敢行されたり、

拙写真集「カカシバイブル」でも見開き数ページを割いた、

関東きってと言える案山子のユートピアである。

＊公共交通機関
JR八高線／東武東上線・越生駅から、
ときがわ町民バスで弘法山下 下車、すぐ。
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「ピート小林と歩くこころの日本遺産　案山子」　 

(日刊スポーツ・アーカイブ)

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