島根県邇摩郡「宅野」にいる。太陽が高い
真昼の時間帯、20分の滞留。大田市駅発着の
石見交通の仁万線バスは逃せば4時間待ち。
ピーカンの夏至の光線下、宅野港バス停際の
細道から細道へと犬のように早足でウロつく。
この宅野こそ写真家・森山大道が幼少時に
二度に亘り過ごした地。道すがらに出逢った
向日葵が顔をもたげて流浪の旅人を歓待。
決定的な宅野。かつて石見銀山や日本海の
廻船業で栄えた“よすが”をうなじに感じた。
20分の時間がこれほど貴重に感じたことは、
ない。写真家の原風景。写真は時間の記憶。
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