2022/03/12

奪われた野にも春は来る―①浪江

無人の駅前大通り、ひしゃげた家屋と

ブルーシート、荒廃した公衆トイレ......

浪江駅から半径500メートル周辺だけでも、

メディアがなかなか伝えようとしない

目を覆いたくなるような痕跡の光景が続く。


2011年3月11日から、たかが11年である。


ふと、そこかしこから春の気配がする。

住人の気配すら無い家屋の先、藪の中で

白色と桃色の花たちが春を告げている。

あの日、すべて奪われて忘却された地で

還る主人を待ち焦がれているかの姿。


浪江に、ほんとうの春が来る日はいつ?



























































































□上野—浪江(常磐線利用)

(普通)約5時間30分

(特急)約3時間15分

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