2014/09/02

軟式に野球の原点をみる②

軟式は、開会式の行進ひとつをとっても、
いわば兵隊調の整然とした硬式のそれと違って、
ぎこちなくてバラバラなところがいい。

甲子園だと開会式の前日に行われる
「リハーサル」なんて、きっとないのだろう。
そもそも野球の試合にリハーサルがありえないのに、
開会式にリハーサルをやるのか、不思議千万。

軟式の大会は、選手との距離の近さがある。
隣近所の○╳クンが出場しているごとく、
「がんばれよ!」と肩を叩けるような雰囲気がある。

甲子園大会は"一糸乱れぬ"という形容があるように、
野球の美学のようなものがある。が、同時に
どこかプロ予備軍の匂いがあることも、ま、否めない。
他方、明石や高砂で行われる軟式大会には、
まだ青臭い野球少年の薫りが放たれているのだ。

硬いボールと、軟らかいボール。
白球は、それと戯れる球児の人生をも左右する。












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