2021/04/28

案山子も花見する!唐丹・本郷の桜

あれから10年、釜石市南東部にある

唐丹町の本郷集落をようやく再訪する。


2011年春、難儀して峠を越え辿り着くと、

桜並木を消防車がサイレンを鳴らして

走る非常時の光景が目に焼き付いている。


現地への道のりは記憶の彼方に霧散。

行きあたりばっ旅は不能。調べまくって

ネット出力した路線バス+町民バスの

時刻表を握りしめての現地入りである。


















飛び乗ったバス、幸いにジモティーと

おぼしき若い女性からヘルプの声かけもあり、

(この風体に、まことに僥倖なレア体験)

安堵して本郷の桜並木に辿り着いた。


1896(明治29)年と1933(昭和8)年に襲来、

壊滅的な被害を与えた「三陸大津波」碑。

傍らに「伝えつなぐ大津波2011.3.11」

と彫られた数基の碑が光明を放っている。































来歴によると「昭和三陸大津波」後、

旧唐丹村に植樹された約2,800本の桜は

復興への祈りと、今上陛下の生誕を

祝うためとされる。そのうち約800本が

残る本郷の桜だけが3.11の大津波に

洗われながら見事な花を咲かせてきた。


とはいえ、染井吉野の平均寿命を超える

齢90年になる古木。新たな桜並木を

つくるため植樹活動を続けていると聞く。


ふと目を上げると、桜咲く墓地の横、

ミニ耕地に、か・か・案山子がいるでは!

何という歓待ぶり。桜股旅人は、秋、

案山子股旅人に転じ本郷を訪ねなくては。


 (投稿日は撮影日と異なります)



















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