「夜の森」の桜というからには、
夜に訪ねなくては!通い3年にして、
ようやく夜の桜の撮影が叶った。
わずかな街路灯、限定された電飾。
微々たる光量なので日没の前に出動、
立ち入り可のエリアを往き来する。
大半が帰宅困難地域「夜の森」では、
“夜目遠目笠の内”の粋さとは無縁。
妖艶な夜桜とは別世界の寂寥感である。
無人の家を塞ぐバリケードと塀の前で
人に愛でられずシレッと咲く桜は、
ありったけの漲る花を咲かせている。
放置されたままの廃屋。風雨に晒され、
朽ちてゆくだけの家々。2011年以来、
永遠に止まったまま、かのような時間。
開花基準木のまばゆい電飾をよそに、
無人の家屋を包み込むように咲ききった
桜たちは、力尽きて花を落としていた。
(撮影取材日:2021.4.3)
*ご参考:Blog「夜の森」
2019/4/8
https://bit.ly/2KeihHm
2020/4/6
https://bit.ly/3uZ6ge7
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アクセス:JR「夜ノ森」から徒歩5分
仙台より約2時間30分(原ノ町乗り換え)
上野より約5時間(水戸・いわき乗り換え)
*普通列車利用/特急は停車しません
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