2021/04/10

夜桜の深淵・寂寥「夜の森」

「夜の森」の桜というからには、

夜に訪ねなくては!通い3年にして、

ようやく夜の桜の撮影が叶った。


わずかな街路灯、限定された電飾。

微々たる光量なので日没の前に出動、

立ち入り可のエリアを往き来する。


大半が帰宅困難地域「夜の森」では、

“夜目遠目笠の内”の粋さとは無縁。

妖艶な夜桜とは別世界の寂寥感である。


無人の家を塞ぐバリケードと塀の前で

人に愛でられずシレッと咲く桜は、

ありったけの漲る花を咲かせている。


放置されたままの廃屋。風雨に晒され、

朽ちてゆくだけの家々。2011年以来、

永遠に止まったまま、かのような時間。


開花基準木のまばゆい電飾をよそに、

無人の家屋を包み込むように咲ききった

桜たちは、力尽きて花を落としていた。


(撮影取材日:2021.4.3)


*ご参考:Blog「夜の森」 

2019/4/8 

https://bit.ly/2KeihHm

2020/4/6

https://bit.ly/3uZ6ge7

















































































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アクセス:JR「夜ノ森」から徒歩5分

仙台より約2時間30分(原ノ町乗り換え)

上野より約5時間(水戸・いわき乗り換え)

*普通列車利用/特急は停車しません

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