2014/02/13

光を観たら、イソガシさんは「特急寿司」へ (気仙沼市)

被災地では何を食しているの?とよく尋ねられる。
「行き当たりで、ナリユキで...」としか答えようがない、

駅の立ち食いソバ以外は、運よくコンビニがあれば、
おにぎりや肉まんなどを得ては、路上に座り込んで食してきた。
「アルクメンデス、ジベタリアンになる」である。

仮設の復興商店街が各地にオープンしてからは、
地元民と観光客らで賑わいをみせている。
あいにく食する懐も時間もない輩だが、例外も出来ている。
気仙沼南町紫市場の「特急寿司」という店である。


























腹ごしらえにサッと"特急"スピードで食するつもりで
入店してみたのだが、どうもそんな感じではない。
麦酒と気仙沼のうまい地酒をチビチビとやりながら、
新鮮なネタを驚くべき廉価で食させていただくの処なのだ。
・・・「味は特急、値は鈍行!」ザブトン三枚!?

気仙沼の東から西までの一帯をほっつき歩いて、
息せき切って飛び込んだこの日は、あいにく中休みの時間帯。
退散しかけたら、女将さんに手招きをされる。
上がりと美酒・別格で暖をとりつつ、センバツ出場の東陵高校と
リアス・アーク美術館の話をツマミに花を咲かせた。
「別格」のメートルがみるみる上がって画面に入れきれない。




















震災前、新鮮なネタを安価で供する「特急寿司」は、
"汽車が回る店"として知られ、市内の回転ずしの先駆けだった、
と地元紙は伝えている。もちろん、仮設の店内にも、
汽車の模型がちょこんと飾られて、復興を待ちわびている。


























傍らのラックに置かれた保存版のグラフ誌は、
マグニチュード9の巨大地震が襲った「私たちの気仙沼」を
生々しく伝えている。仕入れで外出中の若主人からは、
お邪魔するたびに3月11日の様子をお伺いしてきて、
なんと私の採集する案山子のスポットまで教えてくれる。

気仙沼で「光を観る」旅のメニューのひとつに、
「特急寿司」を入れると、舌も歓び楽しみが倍加しますよ。

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◎「特急寿司」気仙沼復興商店街「南町紫市場」
火曜日定休・営業時間 11:00〜15:00、17:00〜20:00
気仙沼市南町2丁目2−28 Tel 0226-23-9539
JR気仙沼駅から徒歩約25分/最寄りのバス停「魚町」

*気仙沼までの公共交通機関
1.JRを利用:東北本線一ノ関駅から大船渡線で約1時間30分 (1日11便・1110円)
2.仙台から高速バスを利用:宮城交通・岩手県交通バスで 
   仙台から気仙沼まで約2時間30分 (1日4便・1800円)
3.東京から高速バスを利用:岩手県交通の夜行バス
「けせんライナ−」で池袋から気仙沼まで約7時間 (8,150円)
 (池袋23:00ー気仙沼市役所前6:07着、駅まで徒歩10分)

注) JR気仙沼駅や高速バスの停留所から
   被災した気仙沼の港と市街地まで徒歩20〜60分
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