2013/05/20

みちのく桜紀行2013 ㉚弘前の古絵葉書に観櫻会を想って

古城詩趣。昭和10年代の弘前城の花見に遭遇した。

ところはフラリ紛れ込んだ弘前中央食品市場、
空きスペースの一角で古色蒼然と輝く絵葉書である。

100年近くの歴史がある弘前の「観桜会」だが、
かつての「櫻の弘前」を伝える一葉に
ノスタルジジィの私は、目をしばたせて魅入った。

國宝弘前城「古城詩趣」と銘打たれた、
白黒写真に着色された、四季それぞれの桜の姿がいい。
弘前には春夏秋冬に訪れているので、
額縁の前を行ったり来たり、舐めるように観賞する。

セピア色をした天守閣前の学ラン姿の写真は、
埃を被った自身のアルバムを見るようで、
ムカシの弘前がなぜか懐かしく迫って、固唾を飲んだ。

目についた史実や文献をひも解いても、
「日本一・弘前の桜」は衆目の一致するところだが、
あえてそれを謳っていないところが、
また奥床しき津軽の城下町・弘前である。

しばらく振りに、夏・秋・冬に行こう、と思う。


























*公共交通機関

奥羽本線弘前駅前より100円循環バス、直行シャトルバス、
路線バスなどで約15分。徒歩の場合は約30分。

☆いつかの弘前桜旅のお供に...
「にっぽんお宝桜撮影行」(エイ文庫)
http://p.tl/Ywao

☆ピート小林と歩くこころの日本遺産「桜」

(日刊スポーツ・アーカイブ)

http://p.tl/gLuy


◉2011年「被災地の桜」27点が見られます。
→http://p.tl/3rYt
「日刊スポーツ」アーカイブ
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