列島の田んぼや畑に案山子がいなけりゃ、
「かかし祭り」にでも行くっきゃない。
”かかし”とは名ばかり、もっぱら地域興しの
イベントでしかない、客寄せパンダならぬ
”客寄せかかし”と化して久しい世である。
ハズレ覚悟で赴いた狭山「奥富かかし祭り」。
ユニークな顔の表情に蓑笠風の被りモノ。
藁の芯にオシャレな和装を施した上にゴザを
纏った案山子たちが妍を競っているのだ。
まあ、オシャレ過ぎるのがワタシ好みでない
のだが、これが今のニッポンの姿だろう。
名札版をよけるため身体をくの字によじらせ、
ポートレートを撮るように一体一体ごとに
レンズを向ける。秋の強い西日を全身に浴びて、
そう、案山子たちのファッションコンテスト。
これでソロリとでも歩き出したら、もう立派な
案山子たちのファッション・ショーになる!
「奥富かかし祭り」は奥富高等尋常小学校を
ルーツにする奥富小学校の学童たちが参加して
きたという。ユニークな創作かかしは学芸会
風のノリで、掲出はオズの魔法使い?風の1体
に留めて割愛。それでも、校庭に鎮座する
二宮金治郎もさぞかし喜んでいることだろう。
(画像12)
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『カカシバイブル』(東京書籍・2009年)
全国の案山子、161体ほどが載っています
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