「100年に1度」なる日本人が大好きな
枕言葉を装って、シブヤが大変貌している。
間尺が合わず、右往左往する私がいる。
いま、シブヤの街に決定的に欠落しているのは、
東京でいえば新宿、池袋、上野、有楽町といった
ターミナル街に存在してきた混沌さの魅力を
まるで整形手術するごとく遺棄していることだ。
世紀の再開発!といえば誰も異を唱えにくいが、
成金ビルディング群による巨大な集金装置!
でしかないことを、そしてディベロッパーによる
ハリボテ都市空間であることを残念に思う。
かつての恋文横丁やガード下の匂いはとうに消え、
迷路のような駅乗り換え通路で、迷子よろしく
行き場なき顔を上げるや、工事フェンスに貼られた
「Neo Shibuya」ポスターの洪水に遭遇する。
目のやり場のない!ポスタージャックの典型。
操られたように人の顔・顔・顔…の上には、
本人が書いた(と思われる)文字がてんでに咲く。
「ラーメン屋が増えて!」「カナエ大好き」…
ま、この類いの宣伝手法の定番ではあるが、
これを"落書き"といわずに何と言えよう。
「Neo Shibuya」なら、シブヤの系譜を彷彿させて
それを超える"グラフィティー"にして欲しかった。
それを超える"グラフィティー"にして欲しかった。
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