2017/05/18

辺見庸の言の葉@「折々のことば」

今朝のシンブンガミ*の「折々のことば」に
紹介された一節がふつつか酔いを目覚めさせる。
「私は、私の舌と胃袋のありようが
気にくわなくなったのだ」––––辺見庸
(*朝日 本社版2017.5.18付)

芥川賞作家・辺見庸のファンならずともよく知られる
"ルポルタージュ"の黙示録『もの食う人びと』の
"まえがき"の一節だが、表出の後、こう記されている。
…長年の飽食に慣れ、わがまま放題で…(中略)…
未来永劫不変とも思われた日本の飽食状況に…「飢渇」
という不吉な輪郭を取って黒ずみ広がっていく…。
◎辺見庸の著作は、出身地の宮城・石卷に
ことに大震災の3.11後、通い続けるようになって、
折々に触れているが、この欄への掲出が
やゝ遅すぎると感じたのは、私だけだろうか。
今さらながら、飽食ニッポンへの警鐘が
共同通信社よりの初出から23年の時を経て、
(遅まきながら)喚起されることを願いたい。
*ブログ「Pete's Eye」3.11レクエイム
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