亜米利加・New York City to San Francisco ② 1970's

Greyhoundバスでの米大陸横断で
いちばん印象に残るのは、「Bus Depot」と
呼ばれるバス停留所だ。道端に
ポールだけが立つ、いわゆる「バス停」でなく、
大なり小なりの建物で、さながらバス駅停。

そのDepot(日本語読みはデポ)に着いてから、
出発までしばしの時間があれば、
Depotの周辺をブラブラするのが楽しい。

大陸横断は、図らずも中東部、中西部、
あるいは中北部、中南部、いわば米国の地方、
カントリーサイド(日本語では田舎？)を
通るので、さながら様々なアメリカを味わえる。

マスコミに洗脳されてきた日本人が抱く
米国イメージはダントツ！に「ニューヨーク」。
ばってん、「ニューヨークはアメリカに非ず！」
というのが一般的なアメリカ人の思考で、
地方こそ真のアメリカが表出しているのだ。

途中下車して安宿に泊まりたくても所持金もなく、
数時間ごとのDepotでの停車タイムが
最上のご褒美で、どれほどリフレッシュできたか。

写真の一葉から、名もない町々の空気と
あの時のシーンと会話が身体に蘇ってくる。

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