森山大道による近作の写真展に駆け込んだ。
民話と伝承のふるさと岩手・遠野郷へは、
心情的な仮借があって4半世紀前から、
また近年は桜や案山子で訪ねている地である。
そして3.11の震災以来は、三陸沿岸へ
行き来する拠点としてお世話になっている。
そんな個人的な性向をはらんだ"デジャブ感"と
名状しがたく余人を持って代えがたい
「遠野2014」展。私的な思いを一途に抱えながら、
さまざまな事情で最終日の夕刻に
やっと駆け込んだら、ご本人がいらしていて、
一瞬、戸惑いつつもサインを頂戴した上に、
めったに所望しないツーショットを
合間を縫ってレセプション嬢に撮っていただく。
写真に劣らず文章にも私淑する氏なのだが、
フォト・エッセイ集『遠野物語』のページ上で
光輝くAutographは、"たまゆら"のごとく、
私に内在する澱までを照射してくださる。
ポストカード上で目録上で再現された写真は、
静止画なのに動きをはらんだライブ感。
早春賦の中に、また遠野に駆けつけたくなる。
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