2025/07/04

名古屋場所、もとい名寄岩場所!?

小夜を明かした函館のザ・ペンションで

サイコロを振ると、北へ行け!という。

始発待ち待ち!ノンビリ屋の市電に乗って、

無駄の塊のごとき函館の駅前スペースを

乗り越えて、かつ改札からホームが遠~い

9番線ホームへ滑り込む。特急・北斗は、

怪我を被った我が脚なんぞツユ知らずで、

発車ベルをけたたましく鳴らしている。

       

        (中略)


札幌でライラック”、旭川でサロベツ”に

乗り変える。折しも特急、目指す名寄」は

あっという間だ。比布、塩狩、士別、美深、

音威子府、幌延、豊富、抜海駅跡!そして、

終着・稚内へ!かつての桜追っかけ旅路を

なぞる衝動に駆られる。が、あの水原 弘の

♪恋の花びらの如く、それは叶わぬ遠い夢。


あっイカン、郷愁に溺れ「名寄」を乗り越す

寸前だった。真夏の如き陽射しに大汗かきの

輩はフーフー。名寄のお上りさん、資料に

目を遣れば「名寄」は北国の典型的盆地の町。

「1年の気温差が、ななんと78度Cを超える

寒暖差日本一の町!だそうな。手強いぞ名寄


ともあれ、ご当地・名寄が輩出した昭和の

名力士・元大関「名寄岩」の記念館へと急ぐ。

メンコ、ビー玉、ベーゴマ、野球と並んで、

相撲が日常の遊びだったガキ時分の少年時代、

いの一番!の贔屓力士は「名寄岩」。工場の

寮の隅っこにある小部屋(自宅)で、中ブルの

ラジオに齧り付いて耳を澄ました記憶が蘇る。


不世出の大横綱・双葉山の太刀持ちを務めて

怒り金時”と揶揄もされた数々の逸話やら、

映画「名寄岩 涙の敢闘賞」...。が、ガキ時分

には知る由もなく、ン十年後に北国博物館*を

訪ねて知り得たことで、名寄の町に大感謝。

ほどなく初日を迎える大相撲名古屋場所では、

取組を横目で見ながら、抱えるように持ち

帰った「名寄岩」本を読み耽よう。もちろん、

突拍子なく名付けて「名寄岩場所!」とする。































































*名寄市北国博物館
https://hokkaido-digital-museum.jp/facility/nayoro-city-museum/




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2025/07/03

舶来居酒屋と吉田類的女酒場 in 函館

北の大地・北海道のゲートシティー・函館。

振り返れば、90年代から“桜前線+案山子

撮影”という初一念で、ざっと30回ぐらいは、

函館に我が鈍足を踏み入れてきただろうか。


—振り返るのはいささか苦手の輩であるが、

青函連絡船の無き後…①上野〜函館を長躯

結ぶ高速夜行バス ②青森の波止場からの

青函フェリー ③青森~札幌間の夜行列車・

はまなす ④上野からの夜行列車・北斗星、

そして ⑤北海道新幹線の函館まで開通後は、

 “弾丸列車”に世話になったり、ま、風来坊

のゆえに移動はナリユキという塩梅である。

(③④は残念ながら、惜しまれつゝ運行廃止)


その函館入りは、利用する格安切符*の関係で、

“シンハコダテホクト”とゆー舌を噛むような

ナマエの駅に持って行かれて、何とかライナー

とかゆー野球場行きみたいな電車に乗せられ、

ようやくにして北のニュー玄関口・函館駅だ。

ちなみにオールド函館駅は寝泊まりできたり、

我が性分に合ってか!懐旧の念が込み上げる。

(あ、野球場といえば、甲子園南北海道大会を

函館千代台野球場で見たくもナイター無しw)


気を取り直して、意味なくだだっ広い駅前を

負傷の足腰を引きずって松風町へと歩を進める。

シンボルの百貨店「棒二森屋」は数年前から

すでに無い。駅前商業地・若松町も今いずこ?

「大門市場」とゆーとってつけた商業市場に

お上りさん?の黄色い声が飛び交い始めている。


オンチの喉で函館エレジー♪を口づさみながら

長らく贔屓にしてきた舶来居酒屋「杉の子」へ。

名物ラムハイ(なんと250yen)、熊本・山鹿の

銘酒に舌なめずりしたりの貴重なる函館タイム。

函館の夜は早い。名残り惜しみ市電に揺られ、

ドックの手前、贔屓する居酒屋&ペンションへ。


何でも函館マラソンを翌日に控え、函館市内の

宿という宿が満杯!の様子で野宿も覚悟の身

だったが、憐憫の情で女将が小上がりに寝床を

こさえてくださる。ブラボー大黒屋!大好物の

ニシンをはじめ、美味小料理で舌鼓を打って、

銘酒で喉を潤した小夜。我が身に似合わない!

ほどの贅沢三昧をさせていただいた函館ナイト。


吉田類も、きっとこんな歓迎は受けてなかった!



























































































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