東日本大震災から11年目の年、
「高田松原津波復興祈念公園」を
再び訪ねる。陸前高田の沿岸に
広がる国営追悼・祈念施設である。
夕闇迫る刻にて「津波伝承館」は
かすめるのみに留めて松原へと急ぐ。
複合的な献花台と祈りの光軸が
強風と雨滴に凍える身を律し諫める。
仰ぎ見てきた「奇跡の一本松」は、
10年かけて辿るルートがついに固定。
震災遺構となったユースホステルと
セットで視野に入って凝視できる。
ゼロからスタート、360°変貌して
訪ねるたびに発見に満ちた陸前高田。
ふと懐かしい名の草軽交通のバスを
目にして、ガイドさんに話しかけると、
長野・軽井沢からの修学旅行生で
遠く陸前高田まで学びに来たという。
運転手にホーンを鳴らされるほど、
会話が盛り上がって......見送り際に
ポツンと発した信州弁がこだまする。
「百聞は一見に如かずでねえ!」
前傾ためらう頭が下がるのみである。
公共アクセス:
JR気仙沼駅から大船渡線BRTで
「奇跡の一本松駅」まで約30分。
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1 件のコメント:
良い写真ですね。東北の現実が伝わってきます。ありがとうございます。
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