=2021年東京五輪と復興五輪の東北ルポ=
五輪選手村
((2021 TOKYO))
The Olympic Village (五輪の選手村)の周辺を
歩いた。晴海にそびえ立つ選手たちの宿舎は、
アレコレと取り沙汰されているようだが、
近づくすべもなく遠巻きに外観を眺めるだけだ。
五輪後、タワーマンションとして販売されて、
一大タウンが誕生する。さて、晴海エリアの光景は
どうなるのだろう?まさかゴーストタウンには
ならないだろうが、想像力のまるで乏しい私には、
“五輪レガシー ”とか何とかはピンと来ない。
それより、高層ビル下のフェンスに大書きされた
「Chuo City…」に、一瞬、眼を疑って笑えた。
“中央市”とアピールする中央区の五輪便乗である。
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復興公営住宅
((2021 TOHOKU))
被災者が廉価な賃料で借りられる「復興公営住宅」。
年々、東北の各地で目にするようになった。
が、人の住まいというプライバシーに係わるだけに、
この10年、積極的にレンズを向けてはこなかった。
もちろん集合住宅、戸建てに拘わらずである。
こうした復興公営住宅が視界に入るにつけて、
(震災が起きたのが)「東北の方でよかった」なる
復興大臣による暴言が世間で取り沙汰されて、
「国会を(東北の)仮設住宅でやるべきだ」などの
世論が巻き起こった数年前が思い起こされる。
さながら五輪一色に染まっているかのような夏、
東北の方々はどんな心持ちでいるのだろうか。
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