新聞や週刊誌の上にあるものでない。
もちろん、ネット空間にあるものでない。
目まで汗をかくような日射しの中、
熊本市内をひたすら歩く。電停をシルシ
と目当てに、右往左往しながら。
なぜなら歩き続けるしか、見えてくる
ものがないからだ。綻びきった、
この国の生命存在をギュッと抱くために。
右肩には、使うことのなかった
ハスキーの三脚がズシリと食い込んで、
ナイキ・スニーカーの先っぽ、
足指には、マメの兆しのような
むずがゆさが歩を止めるたびに走る。
ふと目を上げると、綻びきった、
アベコベだらけの国の中で、
本当の"生"が見えてくるのだろうか。
案山子のようなイデタチをした
マネキンが、上階・美容室の"営業中"を
告げている。よか!髪をつむか。
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