2016/02/03

釜石・鵜住居地区とバス停ポール

事情があり、長らく被災地レポートを
控えていたが、ぼちぼちと再開しようと思う。

センバツ出場の釜石高校取材を挟んで、
訪ねた岩手県の沿岸部・釜石市。
センバツ選出はまさしく"希望の春"だが、
大震災からの復興は道半ばである。

市街地から少し離れた鵜住居(うのすまい)と
大槌町を広域路線バス+徒歩で回る。
かつて「絆・不死鳥!鵜住居」と決意表明の
横断幕が目を射った鵜住居地区は、
"かさ上げ"の真っ最中で、大型トラックが
ひっきりなく行き交い、人っ子ひとりいない。

工事のために度重なる移動を強いられた
バス停留所の頭を垂れたポール板が、
寒風すさぶ空にモノ悲しげな音を立てている。

震災後に続いた姿を留めているのは、
鵜住居神社とその鳥居と社務所ぐらいで、
まさしく光景は一変している。
「百の言葉より、一葉の写真」の伝で、
複数の画像をそっと上げたいと思う。

帰途、銀河鉄道をモチーフにした釜石駅の
イルミネーションが、暮れなずむ空に
くっきりと希望の足音を描き奏でていた。











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