「ヴォルフガング・ティルマンス」の写真展が
9/23日まで国立国際美術館で催されている。
世界の同時性を極私的な視点で捉えたもので、
表層的でないインスタレーション的な空間展示に
写真を超えた現代アート性を強く感じる。
とりわけ世界各地のメディアに掲出されている
紛争記事をモチーフにしてコラージュ風に
見せる手法は、他に類を見ない斬新なものだ。
日常のいまそこにあるセクシュアリティー、
ジェンダーといった今日的なテーマへの問いかけは、
魂と腑を揺さぶり、通奏低音として響いてくる。
容赦なく突きつける世界のさまざまな事象と
無縁でいられるはずもなく、うごめく日本社会の
有り様も可視化してあぶり出すようだ。
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◎現代写真表現のフロントランナーと評される、
「ヴォルフガング・ティルマンス」の
日本における11年振りの大規模回顧展。
〜9月23日(水・祝)まで
国立国際美術館
〒535-0005大阪市北区中之島4-22-55
TEL 06-6447-4680(代)
http://www.nmao.go.jp/
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