2012/11/08

鎮魂の町を歩く(vol.15-2)宮城県東松島市東名

いつものように、仙石線・代行バスの東名(とうな)駅で降車。

県道に設けられた小高い橋桁の上から見下ろすと、
瓦礫などがすっかり片付けられた地に、
現地を視察するバスだろうか、何台かが停まっている。

カーブ状を描いていた線路は跡形もなく剥がされて、
残っているプラットホームだけが
わずかに、ここが駅だったことを示している。

春から初夏にかけて、潤いを与えたシバザクラも
すっかり落ちて、ものうげな光が辺りを包み込んでいる。




初めて足を踏み入れた昨春、駅ホームも線路も、
すべてが目を覆う一面の惨状の中で、
2本の桜木が精一杯、花を咲かせていた光景が、
いまも瞼にこびり付いて離れない。










































代行バス停に置かれた椅子やベンチが
訪れるたびに、上等なものになっていくのは、
代行バス輸送が長期化する印だろう。




























*東名駅へは、仙台から仙石線で松島海岸駅下車
(快速電車で約25分、普通電車で約40分)、
駅前から列車代行バスに乗り換えて約20分。
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