2012/09/07

案山子ララバイ2012(vol.2-3)兵庫県川西市


「案山子って、どうやって探すの?」と、よく聞かれる。 残念ながら、何の手がかりも足がかりもない。 アテもなく、列島をさすらって、運がよければ見つかる。 そうでなければ見つからない。それだけである。 ネットなどを駆使して案山子を見つける、と思われがちだが、
あいにくそうならない。案山子の画像そのものは、
どうしてこんなにも!と思うほど膨大に載っているが、
桜などとは違って、あいにく発見には何の役にも立たない。

「カカシ祭り」「かかしカーニバル」などと称した イベント系のものは列島のアチコチにあるけど、 これらはあくまで市町村興しのためで、意味が違ってくる。 あくまで田んぼや畑の中に1本足で佇む案山子こそ、である。 ・・・というわけで、阪急沿線を攻めてみる。 キタのターミナル・梅田から宝塚線で川西能勢口駅へ出て、 能勢電鉄に乗り換える。2つ目の滝山駅の近く、 住宅地の間から、ひょっこり可愛い案山子クンが2体、 つぶらな瞳を揃えて、あずき色の電車を見つめているではないか。
















せっかくの能勢電鉄、桜撮影で行っているので地理カンはある。
すぐさま下車せずに、夕暮れまでの時間を見計らい、
途中の平野まで足を延ばしてみる。が、住宅の隙間にも、
どこにも、田んぼや畑は見当たらなかった。

Uターンすると、幼稚園児がこさえた案山子クンたちは、
夕暮れの風にそよぎながら、待ちぼうけしていた。

「ゴメンよ、案山子クン!ちょっと道草しちまって」
ココロの中で謝って、アタマを下げて、そおっと撮った。



























★案山子160体が載っています!
「カカシバイブル」(東京書籍) →http://p.tl/A2Ne

☆もっと見る!http://p.tl/9JyN
「ピート小林と歩くこころの日本遺産 案山子」 
(日刊スポーツ・アーカイブ)

0 件のコメント: