2012/08/13

甲子園よ永遠なれ (August 8, 2012) 甲子園開幕



地球村を感動させた倫敦オリンピックがフィナーレを迎えて、
極東の島国では熱闘甲子園がたけなわにである。
現地に足を運ばずとも、連夜の寝不足を嘆こうとも、
映像の恩恵で双方を見られる、この国の人々は幸せである。

・・・というわけで甲子園の熱戦はすでに6日目だが、
ちょっぴり巻き戻しのほどをお許しいただければ幸いです。

雲はわき 光あふれて 天たかく
純白のたま きょうぞ飛ぶ 
若人よ いざ 
まなじりは 歓呼にこたえ
いさぎよし ほほえむ希望 
あゝ 栄冠は 君に輝く

この大会歌が聞こえると、ことさらの高校野球ファン
でなくても、遠い夏の日の記憶が蘇ってくる。
一瞬の夏、二度とやって来ない夏、甘酸っぱい夏。
どんなに時代が変われど、甲子園、
言いかえれば高校野球の夏だけは変わらない。

とりわけ開会式が行われる開幕日がいい。この光景が見たくて、
夏の甲子園通いが、いつの間にか連続39年。
真っ白なグラウンドで地方大会を勝ち抜いた49代表校が行進する。
ハイライトである選手宣誓は、酒田南・下妻貴寛主将。
センバツの石巻工業に続いて2季連続で東北勢となった。

さらに、東北の球児3人が開会式の脇役で満場の拍手を浴びた。
入場行進の先導役は、宮城農・佐々木大地主将。
始球式では、高校野球ファンには懐かしい福島・双葉の
猪狩駿が投手役を務めて、捕手役の岩手・大槌の金野利成捕手の
ミットに向けてストレートを投げ込んだ。

◯選手宣誓(nikkansports.com

「私が暮らす東北を、そして東日本を未曽有の災害が襲ったあの日から、
いま日本は決して忘れることのない悲しい記憶を胸に、それでも復興へ
の道を少しずつ確かな足取りで歩み始め、多くの試練と困難に立ち向か
っています。私たちのひたむきなプレーが、明日へと懸命に生きる人々
の希望となることを信じ、私たちの躍動する体と精神が、あすへと進む
日本の無限の可能性となることを信じ、そして、私たちの追い続ける夢
が、明日の若者の夢へとつながっていることを信じます。全国の仲間が
憧れたこの甲子園で、わき上がる入道雲のようにたくましく、吹き抜け
る浜風のように爽やかに、正々堂々と全力でプレーすることを誓います」

★甲子園―ジャパニーズドリーム!
もっと見る→http://p.tl/1bXc
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