2022/08/01

列島 小景 ②ディープ「小樽」

北日本随一の商都として発展して

一転、斜陽へと転じ続ける街・小樽。

そこに得も言われ磁力がある。


札幌エリアで投宿するような折には、

好んで小樽にしている。道北・東川から

札幌をスルーして夕闇の小樽へ直行。


桜撮影で駆けずり回って勝手知ったる

花街だ。“懷にエンが無かろうが、  

被写体としてエンが有る!”とブツクサ

吠えながら、微かな灯りをしるべに

横丁~路地裏まで無闇にほっつき歩く。


十年ひと昔。夜な夜な通った止まり木を

探そうにも、抜き足差し足千鳥足で

訪ねたルンペン宿など在るはずも無く、

気分は……“上を向いてアルコール”。


「UNGA↑」ポスターの宣伝文句の

“運河の街から開運を…”でもなかろう。

ナイトクルーズなどには目もくれず、

裕次郎ポスター&昭和な映画チラシと

キッチュで廉価な「Otaru YaDo」の

令和な歓待にヤサグレ心が満たされる。


夜更けのバルコニーに出ると、煙る街

の向こう、手宮公園、オモタイ、祝津港、

奥沢水源地、そして天狗桜…名だたる

小樽の桜たちが “また春に来いヨ!”と

手招きしている―夏の小樽に見る春の夢。















































































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アクセス:

新千歳空港からJR快速エアポートで75分

札幌からJR快速エアポートで32分


小樽ゲストハウス Otaru YaDo

https://www.otaru-yado.jp/#

Tel: 0134-64-7066

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