2014/06/29

「できることからバス」ボランティア・ツアー体験記①  @南相馬市小高区

福島市内の雑魚寝サウナにフラれて、
やむなく仙台の定宿カプセル物置部屋に投宿、
ハアハアと始発の在来線で福島へ下る。

6月初旬に投稿した「できることからバス」ツアーは、
キャンセル待ちが出たほどの人気企画で、
週末の28(土)朝、復興への思いをそれぞれ抱いた
老若男女30名ほどが福島駅西口に集った。


コースは飯舘村を経由して、南相馬市小高区へ。
昼食をはさんで、小高駅前の雑草の除去、花植え、清掃など
2班に分かれて、夕方まで軽作業に勤しんだ。

折々にブログやフェイスブックで発信してきたように、
自身は、2011年4月以来、青森県から千葉県までの
多くの被災市町村を取材・記録してきたが、初ボラ!である。

飯舘村と南相馬市の小高地区へは、「避難指示区域」で
足を踏み入れられなかったのと、軟弱な輩でも、
参加できそうな感じがしたからである。
が、労働作業よりも写真を撮っている時間の方が長〜い?
と揶揄されるなど、誰がどう見ても"異分子"であった。(陳謝)

◎「飯舘村」はバスの車窓から見るのみだったが、
除染作業中のノボリがはためき、「避難指示区域」
(帰宅困難区域・居住制限区域・避難指示解除準備区域)
である一帯は、時間がまったく止まっていた。
(下・写真)



福島第一原発から20km圏内の南相馬市小高区は、
現在、日中の帰宅のみ可/宿泊不可という
状況下にあり、一帯はさながらゴーストタウンのよう。
避難指示解除準備区域(2016年4月予定)とされるが、
住民の多くがもう小高に戻りたくない意思を表しているという。

復旧の見込みさえも立たないJR常磐線の小高駅。
ホーム周辺は草ボウボウでも、明るい明日が戻ることを
信じて、駅前に花を植え続ける旅館の女将さん。

小高区のかつての伝統産業であった「養蚕」。
カイコによる「小高天織り」プロジェクトを始動させて
NPO法人を立ち上げ、産業化をめざず篤志の方々。

★福島交通観光のボランティアバスが横付けされた
「あすなろ交流広場」に高々とそよぐ
こいのぼり」が小高区の希望のようだった。


































 この「できることからバス」ツアーは、
福島交通(株)と一般社団法人「Bridge for Fukushima」の
 共創による「ふくしま復興かけはしツアー」(7回実施)
 の後継版というべきもの。参加者は一様に、
 メディアの報道と実際に見聞するギャップに目を見張り
 ながらも、復興への息吹を肌で感じたことだろう。

*福島交通観光の
福島相双エリア・ボランティアバス
「できることからバス」
http://goo.gl/ndeOK8
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*フェイスブックでも投稿しています

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